「受けてみたいけど、合格できるかわからない」
「どんな対策をすれば受かるのだろう」と悩んでいませんか?
そんな方に向けて合格できる記事を書きました。
・筆記試験の傾向と対策
・実技試験の傾向と対策
本記事で紹介する「対策」を実践すれば、だれでも簡単に合格することができますよ!
なぜなら、実際に私もこの方法で最低限の学習で合格できたからです。
記事前半では「筆記試験の傾向と対策」を、後半では「実技試験の傾向と対策」を解説するのでじっくり読んでみてくださいね!
筆記試験の傾向と対策
筆記試験は臨床検査国家試験同様に選択式の設問なので過去問題を徹底的に行うことが1番です。
また、必ず計算問題が1~4題、出題されるので、計算問題は落とさないように心がけましょう。
計算問題
単位変換
・1(mol)=1×分子量(g)
・1(L)=10(dL)=1000(mL)
調整
・比重(g/㎝³) = (g/mL)
・1(mEq)=1(mol)×価数
Lambert-Beerの法則
・A=ε×c×l
=ε×v/V×x×l
A=吸光度 v=試料量(mL)
ε=モル吸光係数(L/mol⁻¹/cm⁻¹) V=総反応液量(mL)
c=溶液の濃度(mol/L) x=目的成分濃度(mol/L)
l=光路長(cm)
・1(U/L)とは
試料1L中に、温度30℃で1分間に1μmolの異質量を変化させることが可能な酵素r量の事。
感度・特異度
疾患 | |||
有 | 無 | ||
検査 | 陽性(+) | a | b |
陰性(ー) | c | d |
・感度(%)=a/(a+c)×100
・特異度(%)=d/(b+d)×100
血清浸透圧
・血清浸透圧(mOsm/kg/H2O)=1.86×Na+BS/18+BUN/2.8
*BS血糖
Friedewaldの計算式
・LDL=TC-HDL-TG/5
添加回収試験
・回収率(%)=(添加結成の測定値―太守御結成の測定値)/添加量(理論値)×100
=回収値/添加量×100
pH
・[H+]=酸の価数×酸のモル濃度×酸の電離度
・[OH-]=塩基の価数×塩基のモル濃度×塩基の電離度
・[H+][OH-]=1.0×10-¹⁴
Payneの式
補正血清Ca値(mg/dL)=実測Ca値(mg/dL)+4-血清ALB値(g/dL)
実技試験の傾向と対策
実技試験は主に添加回収試験が出題される傾向にあります。
添加回収試験とは
使用溶液に濃度既知の物質を添加し、その添加量が正しく反映されているかを確認する試験です。
実技実際
・検量線を引いてそこから濃度を求める問題
・測定項目に関する比色法以外の測定方法
・妨害物質
・ガイドラインの変更点に関する設問
からなり、過去数年に関しては、必ず、反応式の記述が求められています。
自施設で使用している試薬の組成と反応式、妨害物質は記憶するようにしましょう。
また、検量線を用手で引くため、可視領域の試薬で実技を行う傾向にあるようです。
実技試験での注意点
ピペットの使い方
ホールピペット
・ピペットを液体の中に入れ、標線の1~2cm上まで吸い上げる
・液体を元の容器にゆっくり流し出し、液面の底部を標線に一致させる
この時液面底部は目の高さに合わせる(メニスカス)
・ピペットを垂直に保ち、使用容器に液体を流し出す
・大部分の液体が出た後、先端を容器の内壁に軽く触れ、噴き出す
マイクロピペット
・ハンドルロックを緩める
・デジタルカウンタを設定容量に合わせる
この時、容量を増やす場合はいったんその目盛りを半回転ほど超えて、
大きい容量のほうから目盛りを減らすようにして合わせる
・ハンドルロックを締める
・チップを先端にしっかり装着する
・プッシュボタンを一段目まで押し下げ、液中に入れ、ゆっくり元の位置まで戻し、液体を吸引する
この時、1秒ほど静止して、液体を完全に吸引し終えるのを待つ
・液体を軽く内壁につけて引き上げ、キムワイプ等でピペットの先端に付いた液体を軽く拭きとる
・液体を入れる容器の内壁にチップの先をつる
・プッシュボタンを1段目まで押し下げる
・1秒ほどしてから、2段目まで押し下げて、残液を完全に排出する
・使用済みチップは取り外し用ボタンを使用して捨てる
恒温槽の使い方
・温度の確認(指さし確認で37℃であることを確認)
・時間の確認
分光光度計
・セルは曇り面をもち、透明な部分に傷がないか確認し、溶液を入れ測定する
溶液は入れすぎても、少なすぎても測定に影響するため、適量入れる(上1cm程度空けるくらい)
透明な部分をキムワイプ等で軽く拭きとり、水滴がない状態にして測定する
吸光度の測定は試験会場によって自分で行う場合とセルを渡して測定してもらう2パターンがあります。
臨床検査二級試験 臨床化学 対策のまとめ
筆記試験
・過去問を中心に
・計算問題は外さない
実技試験
・試薬の添付文書(特に反応式)を暗記
・各道具や機器は慎重に扱い、温度確認等は指先確認し知ってるアピールを
これであなたも2級試験(臨床化学)は合格です!