数年前から、喉に痰がからんだような違和感に悩まされてきました。
寝苦しさや歯医者での辛い経験をきっかけに調べてみると、『後鼻漏』という症状にたどり着いたのです。
今回はその体験と、実際に試してみた改善方法について書いていきます。
後鼻漏に悩んだ私の体験と鼻うがいでの改善記録
私自身、花粉症なのですが、それに加えてここ数年とても気になる症状がありました。
それは「いつも喉に痰が張り付いているような感覚」です。
とても不快で、いくら痰を出そうとしても出ません。出ないから仕方なく飲み込むのですが、その感覚は全く無くならない。ひどい日は就寝中に喉をふさがれているような感覚で苦しくなり、夜中に起きてしまうこともありました。
歯医者での苦痛体験
あるとき、花粉症の点鼻薬をやるのを忘れて歯医者へ行ってしまい、鼻が詰まった状態でマウスピースの型取りをしました。そのときの体験はまさに地獄でした。
椅子は寝るような角度で倒され、上顎全体を塞ぐようにドロドロのスライムのような型取り材を流し込まれます。それが喉のギリギリまで落ちてくる感覚が怖すぎて、咳き込みそうになりました。
しかも口の端には唾液を吸う機械をかけられていて、その機械の風で口の中が乾燥。咳き込みそうになるのを必死に我慢しながら、型が取れるまでの約10分間耐えるしかありませんでした。
「咳き込んだら誰か来てくれるだろうから大丈夫」と自分に言い聞かせながら耐えましたが、時間がとても長く感じられました。
調べて行き着いた「後鼻漏」
型取りは無事に終わったものの、あまりの不快感に悩み、症状を調べてみました。最初は副鼻腔炎や蓄膿症を疑いましたが、どちらも症状が完全には当てはまらず。
その後ようやくたどり着いたのが「花粉症や鼻炎を放置すると慢性化して、後鼻漏(こうびろう)に発展することがある」という情報でした。
後鼻漏についてさらに調べてみると、自分の症状と完全に一致していました。
上咽頭炎では上咽頭からの粘液分泌が通常より増加し、それが喉へ下りてきます。これが後鼻漏です。後鼻漏は副鼻腔炎などで起こる場合と、上咽頭炎で起こる場合があり、痰が絡んだ感じや咳払い、喉の違和感、つまり感、声の出しにくさなどを引き起こすとされています。
鼻うがいを試すことに
YouTubeで病院の先生が後鼻漏について解説しており、鼻うがいをすると効果的だと知りました。上咽頭を洗浄することで後鼻漏の症状を緩和できるとのこと。
鼻うがいといえば小林製薬の「ハナノア」しか知らなかったのですが、その先生はニールメッド社の「サイナスリンス」を紹介していました。ボトルが大きく、形状が鼻にフィットして使いやすいとのこと。
容器のサイズは2種類あり、通常のボトルは240ml、メガボトルは480mlです。私はすごく迷った末、まずは通常サイズから試すことにしました。
洗浄液の素付きでとても楽に使えますが、長く続けるなら自分で塩を入れた方が断然安く済むと分かりました。
洗浄液の素がなくなったら、自分で塩を入れて使うつもりです。毎度、自分で塩を測って入れるのが面倒な方は、洗浄液の素のみでも販売しています。
生理食塩水を作る理由と方法
なぜ塩を入れるのかというと、ただの水だと鼻にツンとした痛みを感じるからです。プールで鼻に水が入ったときのあの痛みと同じです。
この痛みを防ぐには生理食塩水が有効で、水に塩を混ぜることで体液と同じような液体となり、痛みを防止できます。
作り方は簡単で、水250mlに塩2gを入れます。それをレンジで人肌からぬるま湯程度に温め、穴を抑えてよく振ってから鼻うがいします。
鼻うがいの実践と効果
鼻うがいは大体、朝と夜の1日2回しています。夜は面倒でやらないこともありますが、それでも随分と後鼻漏は良くなったように感じます。
常にあった喉の不快感は軽減され、全く感じない日もあります。ただ、花粉症の症状が強く出る日は、以前より不快感を感じやすく、咳き込むこともあります。
それでも「常に痰が張り付いている感覚」が軽くなっただけでも、本当に楽になりました。
まとめ
- 喉に痰が張り付くような不快感が続いていた
- 副鼻腔炎や蓄膿症を疑ったが、後鼻漏にたどり着いた
- 鼻うがいは後鼻漏の症状を和らげるのに効果的
- サイナスリンスは使いやすく、容器サイズも選べる
- 洗浄液は自作の生理食塩水で代用できる
- 続けることで喉の不快感が軽減し、生活が楽になった
鼻うがいは後鼻漏にとても効果的だと感じています。今後も続けて、さらに症状が改善していけばいいなと思っています。もし同じように後鼻漏で困っている方がいたら、ぜひ試してみてください。