ウーパールーパーは混泳できる?共食いや齧り合いのリスクについて
ウーパールーパーを飼育している方の中には、「2匹以上を同じ水槽で飼ってみたい」と思う方も多いのではないでしょうか。しかし、いざ混泳を考えると、齧り合いや共食いの心配が頭をよぎりますよね。
私自身も混泳を始める前は不安で、ネットで色々と情報を調べました。今回は、実際に私が混泳させてみた体験談と、熱帯魚との混泳の難しさについて詳しくお話しします。
我が家の混泳スタートまでの流れ
現在我が家で飼っているのは、ブラックとリューシスティックの2匹のウーパールーパーです。
水槽はこちらを使用しています👇
本来はウーパールーパーを複数で飼育する場合、隠れ家やシェルターを多めに設置することが推奨されていますが、我が家では特に入れていません。
混泳を始める前は、水槽に仕切りを設けていました。
ウーパールーパーは小さい頃ほど食欲旺盛で、まだ体が大きくなる前に一緒にすると、互いを齧ってしまう可能性が高いからです。
私もそれが怖かったため、ある程度大きく育つまでは仕切りをして安全を確保しました。
最終的に混泳を開始したのは、2匹が20cmほどの大きさになってからです。「もし齧ってしまったらすぐに仕切りを戻して混泳を中止する」と心に決めて、ドキドキしながら仕切りを外しました。
混泳の様子とその後
仕切りを外してしばらく観察していると、意外なことにウーパールーパー同士はお互いにあまり関心を示しませんでした。
基本的に彼らはボーっとして動かない時間が長いため、隣にもう1匹いてもすぐには認識しないのです。
気づけば自然と並んで一緒に過ごしており、安心したのを覚えています。
その後1年ほど経ちますが、齧り合いや共食いは一度も起きていません。
現在も仲良く過ごしています。ただしこれはあくまでも「我が家のケース」であって、絶対に安全というわけではありません。
ウーパールーパーは視力が弱く、動くものを餌と勘違いすることがあります。そのため、混泳がうまくいっているように見えても、突然噛みつく事故が起きる可能性はゼロではありません。
実際に、何年も仲良く飼っていたのに急に共食いが始まったという話も耳にします。特にアルビノ種は視力がさらに弱いため、混泳を考える際には注意が必要です。
餌やりと誤食の危険性
我が家では人工飼料を与えています。ウーパールーパーは匂いで餌を探しているようで、人工飼料を落とすとすぐに食いついてきます。
尻尾がひらひら動いていると、もう1匹が餌と勘違いして近づくこともありますが、最終的には「違う」と気づいてやめるようです。
とはいえ、一瞬でパクっといってしまいそうな場面もあり、油断は禁物です。混泳をするなら観察を続け、危険を感じたらすぐに仕切りを戻す準備をしておくことが大切です。
ウーパールーパーと熱帯魚の混泳は可能?
結論から言うと、ウーパールーパーと熱帯魚の混泳はおすすめできません。理由は大きく分けて3つあります。
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餌と間違えて食べてしまう可能性
ウーパールーパーは動くものを餌だと思う習性があります。普段はボーっとしていますが、餌を見つけた時の食いつきは非常に素早いです。
そのため、動きの速い熱帯魚は格好の「餌」と認識されてしまいます。メダカやエビなど小型の生き物は、ほぼ確実に捕食されてしまうでしょう。 -
サイズによるリスク
中型~大型の熱帯魚なら食べられにくいかもしれませんが、逆にウーパールーパーが食べようとして喉に詰まらせる危険があります。
また、熱帯魚の方がウーパールーパーの手足やエラを齧ることもあります。お互いに怪我をするリスクが高いのです。 -
水温の違い
ウーパールーパーは涼しい環境を好み、我が家では夏でも25度以上にならないように管理しています。冬は基本的にヒーターを使用しません。
しかし多くの熱帯魚は年間を通して25度前後を維持する必要があります。この水温の違いが大きな障害になります。
加えて、熱帯魚には縄張り意識の強い種類も多くいます。
私自身も以前グラミーを飼っていた時、1匹だけ気性の荒い個体が他のグラミーを追いかけ回して攻撃していた経験があります。
そうした魚が同居すると、動きの遅いウーパールーパーは大きなダメージを受けてしまうでしょう。
特に水槽の底に棲むコリドラスなどのナマズ類は、ウーパールーパーと行動範囲が重なるため、最も混泳が危険だと考えられます。
現在の飼育状況
この記事を書いた当初は2匹を混泳させていましたが、しばらくしてから仕切りを再び設置しました。理由は齧り合いではなく「食事量の管理」のためです。
2匹で食べる量に差が出てしまい、片方が餌を十分に食べられない状況になったからです。結局、混泳そのものは可能でしたが、実際には飼育管理の観点から仕切りを使う方が安心だと感じています。
まとめ
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ウーパールーパー同士の混泳は可能だが、必ずしも安全とは言えない
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混泳を始めるなら、20cm程度に成長してからが望ましい
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齧り合いや共食いのリスクはゼロではないため、常に観察が必要
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餌の誤食を防ぐため、仕切りや餌の工夫を検討する
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アルビノ種は特に視力が弱く注意が必要
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熱帯魚との混泳は、水温・習性・サイズの違いからおすすめできない
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コリドラスなど底棲魚との同居は最も危険
- 食事量の差を管理するために、最終的には仕切りを戻すケースもある